Tuesday, January 24, 2006

天気図から波を予測する

・天気図を見て波を予測する  サーファー・吉田拓摩の波予測

サーファーにとって、ベストな波で気のあう仲間とのサーフィンは格別です。
皆さんは海に行く前に、どのような手段で波を予測していますか?
私の経験上で話をすれば、まずは気象庁が3時間ごとに更新をしている天気図を見て波を予測をします。
その情報を元にどのエリアに波が割れているかが予測できるのです。

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そもそも波はどのように生まれるのか?
一言で言ってしまえば「風が吹く事によって波は作られます」
ではどうして風は吹くのか?
つまり大気が移動する事によって、低気圧や高気圧が発生してそこから吹く風の吹く向きや風の強さを気圧配置からある程度予測することができれば=それは波予想につながります。

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簡単に言うと、日本列島が位置する緯度は温帯と呼ばれ南の赤道付近からの暖かい湿った空気と北の北極付近からの冷たい大気がぶつかる位置にあります。
温度差のある空気がぶつかると暖かい方の空気が冷やされて含まれていた水蒸気が雲に変わります。
空気は暖かい方が軽いので、「雲のまわりには上昇気流が発生します」

温度差のある空気のぶつかるところに雲ができて、これを前線といいます。
日本付近は強い西風(偏西風)によって渦を巻くようになり、これが低気圧になります。

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北半球の発達中の低気圧では、反時計回りに強い風が吹きます。
大陸で生まれた低気圧は、この偏西風に乗って太平洋・日本海を発達する事が多いのでよく風が吹くことにより、波が立つという事になります。

この低気圧が近すぎても風が強すぎてジャンクな波になるため良くありません。
逆に低気圧が遠過ぎても、うねりが弱く理想的な波にはならないことが多いです。

それでは、どうすれば良い波が形勢されるのでしょうか?

低気圧は沖合いにある事が良い波が立つ条件となります。
また内陸の低気圧や前線がポイント上を通過して強い雨が降ったとしましょう。
強い雨や風が通過して、海上へ移動した後は風向きも天気や気温が変わる事によって、風がオンショア(沖から陸に吹く風)からオフショア(陸から沖に吹く風)に変わります。





このタイミングがサーフィン用語で言う(The・day)つまり最高の波を形成します。
オンショアによる風波で海のサイズはアップしているので、風向きがオフショアに変わりしばらくすると、ビデオで見るほどの綺麗な波が生まれるのです。

波の大きさは、沖合いにある低気圧の大きさとポイントからの距離によって変わるため、低気圧が大きければ大きい程、風が強く吹きます。
そのため、沖合いでは風が強いため波のサイズも上がるのです。

ただし低気圧の位置が沿岸からある程度離れている事も大切で、近すぎると風が強くなり、いくら沖合いにあっても風波の波になります。
さらに、うねりが伝わる距離が長ければ長いほど波の形は整うと言う事になります。

これは、低気圧の場所からブレイクするポイントまでの間に、ジャンクな小波が消滅しエネルギーのあるうねりだけが沿岸に打ち寄せるためです。

日本列島の場合だと、台風からのうねりで約2000km程度(大きさによって異なります)普通のいわゆる低気圧からでは1000kmがうねりが到達する限界だと言われています。

ある程度の気象の知識があれば波を予想でき、明日のベストポイントを当てることが出来るでしょう!

最近ではネットの普及により、簡単に波を予想出来るようになっていますが波が立つ原理が解ればいままで以上にサーフィンが楽しくなると思いますし、自分の力で波を当てる喜びもあるので、ぜひ覚えて欲しいと思います。

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沿岸波浪予想

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